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組織委元次長ら4人逮捕 五輪談合、電通元幹部も―独禁法違反容疑・東京地検

2023年02月08日18時00分

 東京五輪・パラリンピックのテスト大会計画立案業務を巡る入札談合事件で、東京地検特捜部は8日、競技会場ごとに落札予定企業を決定したとして、独禁法違反(不当な取引制限)容疑で大会組織委員会大会運営局の元次長森泰夫(55)、広告最大手「電通」スポーツ局局長補だった逸見晃治(55)両容疑者ら4人を逮捕した。関係者によると、両容疑者は容疑を認めているという。

1社だけ応札、電通主導で談合か 五輪テスト大会巡り―独禁法違反の疑い

 組織委元理事の高橋治之被告(78)=受託収賄罪で起訴=が関与したとされるスポンサー契約を巡る汚職事件に続き、会場運営でも組織委側の刑事責任が問われる事態に発展した。
 計画立案業務を落札した各社はテスト大会や本大会運営業務を随意契約で受注し、事業規模は計約400億円に上った。会場運営を取り仕切った森容疑者らが本大会を視野に談合を主導したとみられ、公正取引委員会と共に調べている特捜部は計画立案から本大会の会場運営までを一体の取引とみなし立件した。
 他に逮捕されたのは、イベント大手「セレスポ」専務の鎌田義次(59)、同「フジクリエイティブコーポレーション」(FCC)専務の藤野昌彦(63)両容疑者。特捜部は公取委と合同で両社本社を捜索したほか、森容疑者らの自宅も家宅捜索した。
 発表によると、森容疑者らは各社の担当者と共謀し、組織委が発注するテスト大会計画立案業務委託や本大会などの運営業務委託について、2018年2~7月に各社の希望を考慮して受注予定企業を決定し、競争を制限した疑い。

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