今村容疑者ら機内へ　足や腕に入れ墨も―携帯電話など２４台押収・フィリピン

　【マニラ時事】フィリピン入国管理局の施設で拘束されていた日本人容疑者４人のうち、今村磨人（３８）、藤田聖也（３８）両容疑者は７日午前、フィリピンのマニラ首都圏にあるニノイ・アキノ国際空港から日本に向かう航空機にフィリピン当局の係員と共に乗り込んだ。

６０億円被害の特殊詐欺関与か　フィリピン収容中の４人

　午前９時１０分（日本時間同１０時１０分）すぎ、藤田容疑者を乗せた白い車がパトカーに先導され、航空機の近くに到着。黒い防弾服とハーフパンツにサンダル姿で、フィリピン側当局者に促されるように一段ずつタラップを上った。右足や両腕には入れ墨がのぞいていた。
　続いて今村容疑者も同様にタラップを上り、機内に乗り込んだ。
　これに先立ち午前８時１０分（同９時１０分）ごろには、警視庁の捜査員らが次々と機内に入っていった。
　レムリヤ法相は同日午前に記者会見し、フィリピン当局がこれまでに日本人容疑者４人が入管施設で所有していた携帯電話１０台とタブレットや充電器など計１４台を没収したと明らかにした。既に日本側に引き渡す手続きを取ったという。