英国事業、着々と仕込み　積水ハウスの仲井嘉浩社長

　▽…「英国で次の実験を着々と仕込んでいる」と語るのは、積水ハウスの仲井嘉浩社長（５７）。２０１９年に出資した英企業はコロナ禍もあって２２年に清算されたが、早ければ年内にも英住宅市場に再参入する。英事業は、レンガで家を建てる文化に、工場で作った部品で家を建てる技術を持ち込む「実験」だという。
　▽…米国でも１７年以降に住宅メーカー３社を買収しており、海外事業の拡大に力を入れる。「住宅の断熱や工法を研究している国は日本しかない」と仲井氏。地球温暖化などで住宅の性能や高い建築技術が重視されるようになれば、「当社の出番がますます増える」と自信を見せる。