加盟や支援巡り協議　ＥＵウクライナ首脳会談

　【キーウ時事】欧州連合（ＥＵ）のミシェル大統領とフォンデアライエン欧州委員長は３日、ウクライナの首都キーウ（キエフ）でゼレンスキー大統領と会談した。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの継続支援や、同国が目指すＥＵ加盟などについて協議した。

ＥＵ委員長、対ロ追加制裁を明言　ウクライナ兵の訓練拡充―ゼレンスキー氏と会談

　会談後の共同記者会見で、ゼレンスキー氏はロシアによる侵攻を通じて、ＥＵとウクライナの結束が「強くなった」と指摘。「会談は、われわれの統合が不可逆的であることを明確に示している」と述べた。ミシェル氏は「ウクライナとＥＵは家族だ。ロシアには屈しない」と強調し、支援継続の立場を明確に示した。
　フォンデアライエン氏やボレル外交安全保障上級代表（外相）らＥＵ高官１６人は２日、キーウでゼレンスキー氏らウクライナ政府要人と会談した。ＥＵ側は、ウクライナ兵に対する追加訓練や地雷除去のための資金拠出などを発表。侵攻１年を迎える２４日までに対ロ追加制裁を実施する方針も明らかにした。