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米本土に中国の「偵察気球」 国防総省が監視・追跡

2023年02月03日09時17分

1日、米西部モンタナ州ビリングス上空を飛行する中国の偵察用とみられる気球(ソーシャルメディアより)(ロイター時事)

1日、米西部モンタナ州ビリングス上空を飛行する中国の偵察用とみられる気球(ソーシャルメディアより)(ロイター時事)

  • 米国防総省=2022年3月(AFP時事)

 【ワシントン時事】米国防総省は2日、中国の「偵察気球」が米本土上空を飛行していると発表した。機密情報の収集が狙いとみられ、米政府が監視・追跡を続けている。米政府は外交ルートを通じて中国政府に懸念を伝えた。

米上空気球、新たな火種に 軍事情報収集か、中国は「研究用」主張

 偵察気球の上空飛行はバイデン米大統領にも報告され、アジア訪問中のオースティン国防長官が対応などを検討するために緊急の幹部会議を開いた。米中の対立が激化する中、冷戦時代さながらの情報戦の一端が明らかになった。
 米政府高官は記者団に「この気球は中国のものだと確信している」と強調。破片が地上に落下する危険があるとして撃墜はしていないという。
 偵察気球は数日前に米上空に入り、現在は西部モンタナ州の上空を飛行。同州には米軍の核ミサイル基地があり、「機密性の高い場所」の上空を通過したことも確認された。ただ、高官は「偵察気球が情報収集衛星を通じて得られる以上の大きな付加価値を生み出すことはない」と分析した。

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