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美術館展望台はプライバシー侵害 「動物園のよう」と判断―英最高裁

2023年02月02日13時32分

ロンドンの現代美術館テート・モダンの展望台から見える高級マンション=2020年2月(ロイター時事)

ロンドンの現代美術館テート・モダンの展望台から見える高級マンション=2020年2月(ロイター時事)

 【ロンドン時事】英ロンドンの現代美術館テート・モダンの展望台から自室がのぞかれるのはプライバシー侵害だとして、向かい側に立つ高級マンションの住民が起こした訴訟で、最高裁は1日、原告勝訴の逆転判決を言い渡した。判事の一人は、年間数十万人が部屋をのぞくことが可能で、「動物園に展示されているようだ」と指摘した。

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 テート・モダンはかつての発電所を改装した人気の観光スポット。展望台は2016年にオープンした。
 英メディアによると、展望台からわずか三十数メートルしか離れていないマンションの部屋は主にガラス張りで、住民らは展望台の一部封鎖や遮蔽(しゃへい)物の設置を求めて提訴した。下級審は「住民がブラインドを下ろすべきだ」として、原告の主張を退けた。最高裁で判事5人のうち住民の主張を認めたのは3人で、小差による勝訴だった。

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