自動停止直前に制御棒点検 関電高浜原発―規制委
2023年02月01日18時36分
関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)が自動停止した問題で、停止直前に原子炉内の制御棒を動かす装置の点検作業が行われていたことが1日、分かった。同日開かれた原子力規制委員会の定例会合で、事務局の原子力規制庁が報告した。
規制庁によると、4号機は1月30日午後3時20分ごろ、原子炉内で中性子が急減したとの警報が出て自動停止した。
4号機を含む加圧水型原子炉(PWR)では、中性子を吸収して核分裂反応を抑える制御棒が原子炉の上からつり下げられている。
制御棒は通常、二つの爪で駆動装置に固定されているが、4号機では同月25日と29日、同装置の故障を知らせる警報が作動。30日午前0時すぎにも警報が出て、固定用電磁石の電流が低下していることが分かった。
そこで、詳細に点検しようと、電磁石の電源の一つを切ったところ、原子炉が自動停止したという。