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目指すは「100歳で太平洋横断」 84歳のヨットマン堀江さん―セーリング

2023年01月31日16時27分

日本セーリング連盟から「栄光賞」を授与された海洋冒険家の堀江謙一さん=1月28日、東京都新宿区

日本セーリング連盟から「栄光賞」を授与された海洋冒険家の堀江謙一さん=1月28日、東京都新宿区

  • ヨットの上で手を振る海洋冒険家の堀江謙一さん(本人提供)

 昨年6月、ヨットによる単独無寄港の太平洋横断を83歳で達成した海洋冒険家の堀江謙一さん(84)。日本セーリング界の名誉を高めたとして、1月28日に東京都内で日本セーリング連盟の「栄光賞」を授与された。最高齢での単独航海太平洋横断としてギネス世界記録にも認定されており、「人間長いことやっていると、いろいろ楽しいことがあるなあ」としみじみ語った。

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 堀江さんは23歳だった1962年に、ヨットで世界初となる単独無寄港の太平洋横断に成功。体験記「太平洋ひとりぼっち」が話題を呼んだ。今回は当時とは逆コースで、米サンフランシスコから和歌山・日ノ御埼沖の紀伊水道までの約8500キロを、69日間で航海。スマートフォンを持参して毎日のように家族へ連絡し、航路はデジタル海図でも確認した。「便利な時代になった」と実感を込めた。
 これまで世界を何周もし、足こぎボートやビールたるを使ったリサイクルヨットで太平洋を横断するなど多くの冒険を成し遂げた。原動力は至ってシンプル。「ヨットのことを考えると楽しい。雑誌を見ているだけでもわくわくするし、楽しいことはやってみたくなるでしょう」
 15歳でヨットに出会い、約70年。長く健康でいられる秘訣(ひけつ)を問われると、「何もないよ。ジムで運動したこともないし。でも、暴飲暴食をしないことかな」。気力も衰え知らずで、「100歳で太平洋を横断することが一つの目標」と元気よく宣言した。

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