複数事件で実行役管理 運転役が「ルフィ」の指示伝達か―全国連続強盗事件・警視庁
2023年01月31日14時32分
全国で相次ぐ強盗事件を巡り、東京都中野区の強盗傷害事件で運転役を務めたなどとして逮捕された無職大古健太郎容疑者(33)が、複数の事件で実行役を管理する立場にあったとみられることが31日、捜査関係者への取材で分かった。
「ルフィ」名乗る人物、複数か 岡山の特殊詐欺事件でも指示―全国連続強盗との関連捜査
各地の事件は「ルフィ」や「キム」と名乗る人物がフィリピンから指示を出していたとみられ、警視庁調布署捜査本部は、大古容疑者が指示に基づき動いていたとみて調べる。
捜査関係者によると、大古容疑者は昨年10月に東京都稲城市で起きた強盗傷害事件で上位者との連絡役だったとみられ、実行役の複数の男に指示を出していた。逃走に使ったレンタカーも自ら調達し、運転手を務めた。
同12月の中野の事件でも同様の役割だったとみられ、複数の実行役に襲撃に使う作業着を渡すなどしたほか、レンタカーを運転し、逃走する容疑者を途中で拾った。事件後に強奪金を受け取り、カラオケボックスで報酬を渡すなどした可能性もあるという。