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印パ、19年に「核戦争の危機」 前米国務長官が回顧録で言及

2023年01月25日14時16分

パキスタンと領有権を争うカシミール地方で警戒に当たるインド治安要員=2019年2月、北部スリナガル近郊(AFP時事)

パキスタンと領有権を争うカシミール地方で警戒に当たるインド治安要員=2019年2月、北部スリナガル近郊(AFP時事)

 【ワシントンAFP時事】ポンペオ前米国務長官は24日発売の回顧録で、2019年にインドとパキスタンが核戦争を始めかねない危機的状況に陥り、米国が介入して事態が収まったとの裏話を披露した。

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 ポンペオ氏は「19年2月、印パのライバル関係が核戦争に発展するのにどれだけ近い状況だったか、世界が適切に理解しているとは思えない」と記した。インドは同月、パキスタンと領有権を争うカシミール地方でインド治安要員41人が死亡した自爆テロへの報復として、パキスタンの支配地域を空爆。パキスタンはインドの軍用機を撃墜し、操縦士を拘束した。
 回顧録によると、ポンペオ氏は当時、米朝首脳会談のためベトナム入りしていたが、夜中にインド高官から電話を受けた。「高官はパキスタン側が攻撃のために核兵器の準備を始めたと信じていた。彼は、インドとしても対応を強めることを熟考していると告げてきた」という。
 ポンペオ氏によれば、米政府は印パ双方に核に訴えないよう説得したといい、同氏は「他のどの国も、恐ろしい結末を避けるためにわれわれがその夜やったことをまねできないだろう」と振り返った。

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