レジェンド追い奮闘　小田「世代交代へ責任」―全豪テニス車いす

　男子車いすテニスの新鋭、１６歳の小田が初戦を突破した。四大大会とパラリンピックを全て制覇したレジェンド、国枝慎吾の引退表明を受けて「自分が頑張って世代交代につなげないといけないという責任感を持っている」。強い決意を口にした。
　相手のミスにも助けられ、第１セットを６―１で先取した。第２セットは激しい打ち合いとなったが、２バウンドでも打ち返せる車いすテニスの特性を生かし、後方の壁ぎりぎりで球を拾うなど奮闘。強いバックハンドでポイントを稼ぎ、７―５で逃げ切った。
　日本を出発する日に国枝から引退を告げられたといい、「まさかと思った」。「国枝さんはどこを探しても欠点がない。彼のような勝ち続ける力と精神力が自分にも必要になってくる」と、先達への敬意と新たな闘志を示した。（メルボルン時事）