国会軽視批判に岸田首相反論 「国政預かるのは政府・与党」
2023年01月24日17時37分
「議院内閣制の下では政府・与党が国政を預かっている。進め方に問題があったとは考えない」。岸田文雄首相は24日の参院本会議で、国会の議論を経ないまま政府が防衛費増額に伴う増税方針などを決めたのは問題だとする野党の批判にこう反論した。
共産党の吉良佳子氏は先の首相訪米に触れ、「重大な方針転換を国会より前に米国に報告するなんて順序が逆ではないか」と追及。首相は「米国には日本の現状を説明した。『国会より米国重視』ということではない」と語った。
ほかの野党議員からも増税方針に対し「民主主義を軽んじている」と疑問の声が出た。首相は政府・与党の議論について「1年以上にわたる丁寧なプロセス」だったとした上で、「(今後)活発な国会論戦を行い、国民への丁寧な説明も行っていく」と強調した。