中沢氏らに日本国際賞 光ファイバー通信の大容量化
2023年01月24日15時00分
国際科学技術財団は24日、2023年の日本国際賞を光ファイバー通信の大容量化を実現した中沢正隆・東北大卓越教授(70)と萩本和男・情報通信研究機構主席研究員(68)に授与すると発表した。授賞式は4月13日に行われる。
日本国際賞は科学技術全般を対象に、毎年異なる二つの分野から選ばれる。今年は「エレクトロニクス、情報、通信」分野の中沢、萩本両氏のほか、「生命科学」分野で、光を照射して脳の神経細胞の活動を高精度に調べる「光遺伝学」を切り開いた米スタンフォード大のカール・ダイセロス教授(51)らが選ばれた。
中沢、萩本両氏は1980年代、光ファイバー通信で不可欠な増幅器に、半導体レーザーを使う方法で小型化、高効率化を実現。太平洋や大西洋の海底横断ケーブルなどの長距離伝送網で実用化し、現在の高速インターネットの基盤を築いた。