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韓国「核共有」論争に一石 米シンクタンク、戦術核再配備の議論提言―拡大抑止強化で

2023年01月19日16時30分

北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」=2022年11月、平壌(朝鮮中央通信配信)(AFP時事)

北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」=2022年11月、平壌(朝鮮中央通信配信)(AFP時事)

  • ハーバード大学のジョセフ・ナイ特別功労教授=2019年12月、ワシントン
  • 米戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ氏=2018年8月、ワシントン

 【ワシントン時事】米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は18日、将来の韓国への戦術核再配備に備えた議論に着手するよう米政府に求めることなどを柱とする政策提言を公表した。北朝鮮の核戦力強化に伴い、韓国で米国との「核共有」を巡る論争が続く中、一石を投じる内容となっている。

〔写真特集〕世界の無人機・ミサイル

 政策提言は、CSISのジョン・ハムレ所長とハーバード大学のジョセフ・ナイ特別功労教授が共同座長を務め、超党派の元政府高官や専門家らが作成に関与した。ロシアのウクライナ侵攻や中国の台頭などで朝鮮半島を取り巻く環境も激変しつつあり、米韓同盟や日米韓の防衛協力の強化を訴えている。
 提言は、米国の核戦力を含む拡大抑止に対する信頼性が、北朝鮮の核戦力増強を受け韓国で揺らいでいると主張。将来的な戦術核再配備に向けた議論の開始に加え、核兵器の運用政策を巡る米韓・日米韓の協議・連携の深化、ミサイル防衛強化などの取り組みを列挙した。

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