イラン、元国防省高官を処刑　英国籍保持の「スパイ」

　【イスタンブール時事】イランからの報道によると、同国当局は１４日、「英国のスパイ」として先に死刑判決を受けていた元国防軍需省高官のアリレザ・アクバリ氏を絞首刑に処した。アクバリ氏はイランと英国の二重国籍で、スナク英首相は「冷淡かつ卑劣な行為だ」と強く非難した。

米欧との関係一段と悪化　デモ強硬対応、風刺画問題も―イラン

　イランは最近、反体制デモの参加者らを次々に処刑し、人権擁護を求める欧米諸国が反発していた。アクバリ氏の処刑により、関係悪化がさらに進む恐れもある。
　アクバリ氏は改革派のハタミ政権（１９９７～２００５年）下で国防軍需省の副大臣を務めたとされる。２０年までに逮捕された。