「途上国の代弁者」アピール 印主催のオンライン会議閉幕
2023年01月14日07時08分
【ニューデリー時事】途上国の首脳や閣僚が参加したインド主催のオンライン会議「途上国の声サミット」が13日、2日間の日程を終え閉幕した。20カ国・地域(G20)の議長国を務めるインドにとって、G20構成国ではない途上国の代弁者として存在感をよりアピールした形だ。途上国の盟主を自任する中国に対抗する狙いもあったとみられる。
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インド政府によると、計125カ国が参加。気候変動やエネルギー安全保障といった国際社会が直面する課題について討議した。討議内容はG20での議論にも反映させる。モディ首相は閉会に際し、自然災害などに見舞われた途上国に対してインドが医薬品を提供するプロジェクトや、インドの電子決済システムなどを他の途上国でも活用するための研究を行う機関の設立を発表した。