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元大統領らに賠償命令 「不作為」で邦人犠牲テロ防げず―スリランカ最高裁

2023年01月13日17時35分

スリランカのシリセナ元大統領(中央)=2020年10月、最大都市コロンボ(EPA時事)

スリランカのシリセナ元大統領(中央)=2020年10月、最大都市コロンボ(EPA時事)

 【ニューデリー時事】スリランカ最高裁は12日、日本人1人を含む約270人が犠牲になった2019年の連続爆破テロ事件に関し、未然に防ぐ措置を怠ったとしてシリセナ元大統領に1億スリランカルピー(約3500万円)の賠償支払いを命じた。

〔写真特集〕スリランカ連続爆弾テロ事件

 最高裁は、当時のシリセナ政権が事前に隣国インドからテロの危険性について情報提供を受けていたにもかかわらず、内部で共有せず、事件を防げなかったと認定。当時の情報機関や警察のトップらにも支払いを命じた。
 遺族らが賠償支払いを申し立てていた。賠償金は被害者救済に充てられるという。
 最高裁は判決で「監督不行き届きと不作為に衝撃と落胆を表明せざるを得ない。(テロ)攻撃に伴う犠牲や荒廃は国の治安組織に消えることのない汚点を残した」と断じた。

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