UFO目撃情報、510件 敵国の偵察行動警戒―米報告書
2023年01月13日08時25分
【ワシントン時事】米政府は12日に公表した報告書で、2022年8月末までに計510件の「未確認飛行物体(UFO)」目撃情報が寄せられたと明らかにした。宇宙人の存在につながる証拠はなく、米政府は敵対国家による偵察行動などを警戒し、詳しく調べている。
公表されたのは、国家情報長官が取りまとめ、議会に提出した年次報告書の非機密版。目撃された物体のうち26件がドローンなど、163件が気球かそれに似た物体などと分析された。一方、171件は未解明のままで、一部は「異常な飛行特性や性能を示しており、さらなる分析が必要だ」としている。
報告の多くは、米海軍や米空軍からのものだった。国防総省は未確認の物体を追跡する専門部署「全領域異常解決室」を設置しており、同省のライダー報道官は声明で「報告を真剣に受け止め、一つ一つ調査している」と述べた。