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北朝鮮の核使用想定し机上演習 年内2回、軍幹部間で初―米韓

2023年01月11日19時59分

11日、ソウルで、国防省の報告を受ける韓国の尹錫悦大統領=韓国大統領府提供(EPA時事)

11日、ソウルで、国防省の報告を受ける韓国の尹錫悦大統領=韓国大統領府提供(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国国防省は11日、尹錫悦大統領に2023年の重点課題について報告した。それによれば、北朝鮮の核使用を想定した米国との机上演習を2月と5月に実施。年内に初の軍事偵察衛星を打ち上げる計画も打ち出した。

緊張高まる中、日本の役割は?

 北朝鮮は韓国に対する戦術核攻撃を想定した訓練を実施。昨年12月の朝鮮労働党中央委員会総会では、今年の目標に戦術核弾頭の大量生産を掲げた。尹氏にとって米国の「核の傘」への国民の信頼を高めることが課題になっており、今年に入ってからは「事実上の核共有レベルの運用」を米側と協議中だと語った。机上演習には、米国の拡大抑止の実効性を高める狙いがある。
 韓国国防省によると、2月の演習は同省と米国防総省高官らの間で、5月の演習は米韓の制服組幹部の間でそれぞれ行い、北朝鮮の核攻撃の段階や種類に応じた対応措置を確認する。李鐘燮国防相は記者会見で、制服組幹部による演習は初の試みだと述べ、「過去の訓練よりはるかに具体的で実質的なものになる」と強調した。

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