「生活費の危機」が最大リスク　世界経済フォーラム報告書

　【ロンドン時事】スイスのシンクタンク、世界経済フォーラム（ＷＥＦ）は１１日、国際社会を取り巻くリスクを分析した２０２３年版の報告書を発表した。短期的にはインフレの高止まりなどによる「生活費の危機」、長期的には「気候変動対策の失敗」を最大のリスクに挙げた。

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　報告書は、世界的にエネルギーや食料の供給が逼迫（ひっぱく）する中、今後２年以内に生活費の高騰が「より広範な人道的危機に発展する恐れがある」と指摘。また、今後１０年のうちに世界各国が協調し、気候変動に効果的な対策を施さなければ「地球温暖化と環境破壊が続く」と警告した。