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ジョージ・ペル枢機卿死去 少年虐待で逆転無罪、81歳

2023年01月11日18時12分

オーストラリア最高位のカトリック聖職者ジョージ・ペル枢機卿=2021年11月、ローマ(EPA時事)

オーストラリア最高位のカトリック聖職者ジョージ・ペル枢機卿=2021年11月、ローマ(EPA時事)

 【シドニー時事】オーストラリア最高位のカトリック聖職者で、バチカン(ローマ教皇庁)の幹部だったジョージ・ペル枢機卿が10日、ローマの病院で、心疾患のため死去した。81歳だった。ペル氏は少年への性的虐待を巡り、下級審で実刑判決を受けたが、最高裁で逆転無罪となった経緯がある。

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 1941年、豪ビクトリア州生まれ。メルボルンやシドニーの大司教を経て枢機卿となり、2014~19年にバチカンのナンバー3に相当する財務責任者を務めた。
 ペル氏はメルボルン大司教当時の1990年代に、10代前半の少年2人に性的虐待を行ったとして起訴された。2019年に一審と控訴審で禁錮6年の刑が言い渡されたが、20年に最高裁は一転して無罪判決を下した。
 ペル氏は今月5日の前教皇ベネディクト16世の葬儀に参列したが、関節手術のため入院していた。シドニーで埋葬される予定。

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