受刑者暴行疑い107件 名古屋刑務所で威嚇や挑発も―法務省
2022年12月27日21時33分
名古屋刑務所の受刑者暴行問題で、刑務官らが受刑者の顔をたたくなどした暴行の疑い例が107件あったことが27日、分かった。威嚇や挑発などの不適切な行為も確認された。法務省が同日開かれた第三者委員会の初会合で報告した。
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法務省によると、刑務官22人が昨年11月~今年8月、40~60代の男性受刑者3人に繰り返し暴行した疑いが持たれている。
同省は受刑者や刑務官から聞き取りを進める一方、監視カメラの映像を解析。その結果、わざと食器口の扉を閉めて相手の手を挟んだり、コップの液体をかけたりした暴行の疑い例が107件確認されたほか、土下座の強要や無視、威嚇、中指を立てる挑発といった行為も355件あり、被害は60代の特定の受刑者に集中していた。