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運行会社に行政処分 高速バス炎上9人死傷―中部運輸局

2022年12月27日18時40分

中部運輸局が入る名古屋合同庁舎第1号館=名古屋市中区

中部運輸局が入る名古屋合同庁舎第1号館=名古屋市中区

 名古屋市北区の名古屋高速道路で8月、大型バスが横転、炎上して9人が死傷した事故で、中部運輸局は27日、運転手の勤務時間に法令違反があったなどとして、事故を起こしたバスが所属する運行会社「あおい交通」(愛知県小牧市)の野口営業所(同市)に対し、道路運送法に基づき、所有するバス2台を20日間使用停止とする行政処分を出した。

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 同運輸局によると、バス運転手の1日の拘束時間は最長16時間と国の基準で定められているが、野口営業所では複数の運転手が基準を超える長時間勤務を繰り返していた。この他、乗務前後に行う点呼記録や、法令順守に関する指導など6項目について法令違反があったという。
 同運輸局は事故後、3回にわたり同営業所の特別監査を実施していた。
 事故は8月22日午前10時すぎに発生。名古屋市内から県営名古屋空港(同県豊山町)などへ向かうバスが横転、炎上し、乗客の男性=当時(64)=と男性運転手=同(55)=が死亡、乗客ら7人が軽傷を負った。
 バスは左右に揺れる不安定な走行をした後、減速せずに分離帯に衝突したとみられ、県警は運転手の体調に異変が生じた可能性を含め、原因を調べている。
 あおい交通は「厳粛に受け止め、全社を挙げて改善に取り組む」とのコメントを発表した。

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