ガーシー議員に任意聴取要請 ネット投稿巡り著名人が告訴―警視庁
2022年12月27日12時05分
動画投稿サイトでNHK党のガーシー(東谷義和)参院議員(51)から中傷や脅迫を受けたなどと訴える複数の著名人からの告訴状を警視庁が受理していたことが27日、捜査関係者へ取材で分かった。これを受け、同庁は同氏に任意の事情聴取を要請した。
ガーシー氏はアラブ首長国連邦(UAE)を拠点に、動画投稿サイトで芸能界などの裏話を披露する「暴露系ユーチューバー」として活動。7月の参院選で初当選後も、海外に滞在して国会の欠席を続けている。
捜査関係者によると、ガーシー氏が投稿した動画を巡り、複数の著名人が脅迫や名誉毀損(きそん)容疑に当たるとして、警視庁に告訴状を提出。同庁はこれを受理して動画内容の精査や関係者への事情聴取を進めており、事実関係確認のため、本人への聴取が不可欠と判断し、24日に弁護士を通じて要請した。
ガーシー氏はこれまで、「(別の詐欺容疑で)不当に逮捕される恐れがある」などと主張して帰国せず、国会の出席要請に一度も応じていない。
10日には「来年帰国して通常国会に出席することを考えているが時期は未定」などとする文書を公表したが、N党の立花孝志党首は「建前の回答をしたにすぎない」と語っている。