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規制逃れ、柔軟に資金獲得 実態見えにくい「反社」―警視庁

2022年12月27日07時11分

夜の歓楽街(資料写真)

夜の歓楽街(資料写真)

 全国の暴力団勢力は、暴力団対策法が施行された1992年からの30年間で約4分の1に減少した。一方で、規制の網から漏れる準暴力団や半グレと呼ばれる反社会的勢力が台頭。SNSを駆使するなど資金獲得手段を柔軟に変化させている。

「反社」実態解明へ特命班 部門横断で情報集約・分析―不透明さ、治安の脅威に・警視庁

 警察当局によると、準暴力団などの犯罪集団は、繁華街で常習的に暴行事件を起こし、特殊詐欺や組織窃盗を通じた資金獲得活動を活発化させている。他の組織とも連携をするなどメンバー同士のつながりは流動的。犯罪収益の一部を暴力団に上納する動きもある。
 東京・池袋の高層ビル「サンシャイン60」では10月、準暴力団「」のメンバーによる乱闘事件が発生。100人規模で出所祝いの宴会が開かれる中、参加者らが殴り合ったり、ビール瓶を投げ付けたりしたという。
 警視庁はこれまでも捜査部門を越えた情報共有をしていたが、組織の実態が見えにくい犯罪勢力の摘発に向け、特命班を設置。情報の集約を一層強化して、長期的に対策を進めていく狙いがある。

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