チリ、TPP批准 10カ国目、左派大統領の慎重姿勢で遅れ
2022年12月23日10時05分
【サンパウロ時事】南米チリ政府は22日、環太平洋連携協定(TPP)の批准手続きを終え、事務局役のニュージーランドに通知した。発効は2023年2月の見込み。TPPは日本やオーストラリア、カナダなど11カ国が18年3月に署名。批准していないのはブルネイだけとなった。
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チリ議会は今年10月に協定を承認。ただ、自由貿易に慎重姿勢を示す左派のボリッチ大統領は、チリをTPPの「投資家と国との紛争解決メカニズム」の適用外とするよう主張。最終手続きである署名を保留し、参加国に適用外と認めるサイドレター(協定付属文書)署名を呼び掛けたため、批准が遅れていた。