雑踏事故の遺族会が会見　謝罪・責任追及を要求―韓国

　【ソウル時事】韓国ソウルの繁華街、梨泰院で日本人２人を含む１５８人が死亡した雑踏事故を巡り、犠牲者１０３人の遺族が参加する遺族会が２１日、ソウルで海外メディア向けに記者会見を開いた。事故で娘を亡くした李正敏副代表は、会として国民の安全に責任を負う尹錫悦大統領に誠意ある謝罪や徹底した責任追及を求めると表明。被害者参加による真相究明を訴えた。

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　李副代表は、娘のイ・ジュヨンさんについて「２９歳のキャラクターデザイナーで、来年結婚を控えていた。婚約者と地下鉄駅に向かう途中で惨事に遭った」と紹介。「あまりにも悔しかった。なぜ亡くなったのか、救助の手はどこに行ったのか。疑問だらけだった」と語り、「誰もどのように犠牲者が無念の死に至ったのか説明してくれていない」と会結成の経緯を説明した。
　李副代表は「政府がこの惨事を早く忘れようとしている」と批判。他の遺族も韓国政府への不信感を示した。
　遺族会は、韓国政府から他の遺族の連絡先を教えてもらえない中、日本人遺族への連絡を試みていると明らかにした。会は１０日に結成された。