相続税申告額、最多2.4兆円 21年、基礎控除引き下げ後―国税庁
2022年12月16日16時08分
国税庁は16日、2021年に亡くなった人に関する相続税申告額が2兆4421億円と、基礎控除が引き下げられた15年以降で最多になったと発表した。株価が高値で推移するなどして有価証券の評価額が上昇したことや、相続税の納税者数が増えていることなどが背景にあるとみられる。
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同庁によると、21年に亡くなった約144万人のうち、相続人が税を申告する必要がある「被相続人」は約13万4000人と9.3%に上った。相続税の納税者数も約29万4000人と、前年から約3万人増加した。課税対象となる土地や建物、有価証券、現預金などの相続財産は計18兆5774億円で、いずれも15年以降で最多となった。