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陸自性被害で5人懲戒免職 ずさん対応の中隊長停職に―防衛省

2022年12月15日17時24分

定例記者会見で、性被害問題の再発防止への決意を述べる吉田圭秀陸上幕僚長=15日午後、防衛省

定例記者会見で、性被害問題の再発防止への決意を述べる吉田圭秀陸上幕僚長=15日午後、防衛省

 陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県郡山市)に勤務していた五ノ井里奈さん(23)が在職中に性被害を受けた問題で、防衛省は15日、同じ中隊に所属していた加害者の隊員5人を懲戒免職処分とした。また、ずさんな対応で被害を防げなかったとして、上司の中隊長を停職6カ月の懲戒処分とした。

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 免職となったのは先輩に当たる2等陸曹1人と3曹3人、部隊内で指示的立場にあった1曹の計5人。防衛省内でセクハラを原因とした懲戒免職は過去14件あるが、大量処分は異例。五ノ井さんは自身のツイッターで「処分の重さに関係なく、誠意をもって責任をとっていただきたい」とコメントした。
 陸自の調査結果によると、昨年8月、1曹の指示で他の4人が五ノ井さんを押し倒し、下半身を押し付ける性暴力が発生。同6月には体を触り、キスを強要する事案もあったほか、日常的に抱きつくなどしていた。
 中隊長は昨年6月の事案後に別の隊員からセクハラの発生を示唆されながら調査を見送り、同8月に五ノ井さんが被害を訴えた際にも事実関係を確かめなかった。五ノ井さんが休職した際も上司に別の理由を報告していた。

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