「エリトリア軍がおじ殺害」 出身国エチオピアで―WHO事務局長
2022年12月15日10時42分
【ジュネーブAFP時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長(57)は14日、出身国エチオピアの北部ティグレ州に住む自身のおじがエリトリア軍に殺害されたと明かした。打ちひしがれた様子で「だから、あまり調子が良くない」と語った。
ティグレ州の戦闘再燃 AUなど「無条件停戦」要求―エチオピア
テドロス氏は記者会見の最後に、おじの死亡について言及し、会見中止も検討していたと打ち明けた。「私とほぼ同い年の若いおじで、私の母はひどく落ち込んでいる」と話し、「おじが自宅で殺害された時、同じ村の50人以上が殺された」と説明した。
エチオピア政府軍とティグレ州の武装勢力は約2年に及ぶ戦闘の末、11月2日に停戦合意した。しかし、エチオピア政府軍を支援していた隣国エリトリアの軍の撤収などに関しては触れられておらず、テドロス氏はエリトリア軍による支配継続について懸念を示していた。