価格転嫁、運送業が最低 「買いたたき」調査―公取委
2022年12月14日17時24分
公正取引委員会が14日発表した価格転嫁に関する調査結果によると、下請け業者のコストが増えた分の転嫁を「おおむね受け入れている」と答えた企業の割合が最も低かった業種は道路貨物運送業だった。48.4%と半数に届かず、これにテレビ番組制作などの映像・音声・文字情報制作業、ソフトウエア制作などの情報サービス業が続いた。
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調査は、不当に低い代金しか支払わない「買いたたき」などの下請法違反行為が多く認められる19業種が対象。原材料価格などの高騰で下請け業者の経営が圧迫されているため、物価高対策や賃上げ環境整備の一環として、各業界団体を通じて加盟企業が自主点検した結果を報告するよう中小企業庁とともに求めていた。