ハワイ「最後の王族」死去 アビゲイル・カワナナコアさん、96歳
2022年12月13日15時35分
【カイルアコナ(米ハワイ州)AFP時事】19世紀末の米国への併合前にハワイ王国を治めた一族の末裔(まつえい)で、「ハワイ最後の王族」と言われた女性のアビゲイル・カワナナコアさんが11日、死去した。96歳だった。王族公邸だったイオラニ宮殿が12日、明らかにした。
同宮殿は声明で、カワナナコアさんが「(オアフ島)ヌウアヌの自宅で、配偶者に見守られ、安らかに息を引き取った」と発表した。死因は明らかにされていないが、現地メディアによれば、健康状態が悪化していた。
カワナナコアさんは王国の終わりから30年以上たって正式に一族のメンバーと認められたが、公式の肩書は持っていない。ハワイでは別の王族子孫であるオワナ・カオヘレラニさんが、王家当主を名乗っている。