今年の漢字は「戦」 ウクライナ侵攻など反映―京都・清水寺
2022年12月12日17時24分
漢字1文字で今年の世相を表す「今年の漢字」に「戦」が選ばれ、京都市東山区の清水寺で12日、森清範貫主が揮毫(きごう)した。ロシアのウクライナ侵攻などを反映した。
今年の漢字は日本漢字能力検定協会(同市)が主催し、今年で28回目。22万3768票の応募があり、「戦」が1万804票でトップだった。記録的な円安や物価高による生活面での「戦」いや、日本代表が強豪国を撃破したサッカーのワールドカップ、冬季大会最多の18個のメダルを獲得した北京五輪での熱戦なども理由に挙がった。
2位は、円安や安倍晋三元首相銃撃事件などを受け、1万616票で「安」が続いた。3位は7999票で「楽」。コロナ禍が続く中、行動制限が緩和され、旅行やイベントなど楽しいことが増えたと感じた人も多かったとみられる。
「戦」が1位となったのは、米同時多発テロ事件があった2001年以来、2回目。森貫主は「一刻も早く戦が終わるようにという思いで、心を込めて書かせていただいた」と話した。
揮毫された漢字は21日まで清水寺で一般公開され、22日からは漢字ミュージアム(同市)に展示される。