「掘り出し物」はあるか 9日に初の現役ドラフト―プロ野球
2022年12月07日15時00分
プロ野球で出場機会が少ない選手の移籍活性化を狙って導入された「現役ドラフト」が、9日に初めて開催される。各球団が2人以上の対象選手を載せたリストを提出。少なくとも1人を獲得して1人を放出するルールで、各球団が「掘り出し物」と言える存在を獲得できるかどうかが注目される。
フリーエージェント(FA)権を行使したことがある選手や育成選手、外国人選手などは対象外。新人選手選択会議(ドラフト会議)と違い、非公開で行われる。1巡目で確実に全球団が1人指名されるようにするため、手順は複雑。初めに各球団が議長に希望選手を伝える「予備指名」を行い、多くの球団から指名を受けた順に暫定順位を決定。同数の場合は今年のドラフト会議2巡目の順番に従う。
最初に暫定1位の球団が指名し、当該選手の所属球団が2番目に指名。その後も指名を受けた球団か暫定順位上位の球団が、指名されていない球団から選ぶ。人気を集めそうな選手をリストに載せて指名順を早めるのが戦略の一つとなる。
2巡目は希望球団のみ参加。1巡目と逆の順序で指名していくが、希望選手が他球団に指名された場合などは棄権できる。
どんな補強ができるか、やってみなければ分からない。ある球団の幹部は「手探り。(選択順で)最高と最低がある。いい選手を出したのにこれか、というのがある」との見通しを語った。