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10月の鉱工業生産、2.6%低下 外需減退、基調判断下げ―経産省

2022年11月30日11時15分

 経済産業省が30日発表した10月の鉱工業生産指数速報値(2015年=100、季節調整済み)は95.9と、前月比2.6%低下した。低下は2カ月連続で、海外の需要減退が響いた。基調判断は「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さが見られる」と5カ月ぶりに引き下げた。

9月の鉱工業生産、1.6%低下 4カ月ぶり減、回復の反動―経産省

 10月の生産は15業種のうち8業種で低下した。半導体製造装置など生産用機械工業が5.4%減。電子部品・デバイス工業も、スマートフォン向けなどの半導体集積回路の出荷が減少し、4.1%のマイナスとなった。
 出荷は7業種で前月を下回り、1.1%のマイナスだった。在庫も0.8%低下した。
 生産予測は、11月が3.3%上昇、12月も2.4%のプラスを見込む。ただ、新型コロナウイルスの感染を厳しい行動制限で抑え込もうとする中国の「ゼロコロナ」政策が供給網(サプライチェーン)に与える影響については、調査段階で十分に織り込んでいないという。経産省は「一定の影響が出てくる可能性はある」(経済解析室)とみている。

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