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「ミャンマーに目向けて」 帰国の久保田さん会見―東京

2022年11月29日17時46分

記者会見するドキュメンタリー制作者の久保田徹さん。ミャンマーで拘束され、17日に解放された=29日午前、東京都千代田区の日本記者クラブ

記者会見するドキュメンタリー制作者の久保田徹さん。ミャンマーで拘束され、17日に解放された=29日午前、東京都千代田区の日本記者クラブ

 国軍がクーデターで権力を掌握したミャンマーで拘束され、17日に解放されたドキュメンタリー制作者の久保田徹さん(26)が29日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。現地の刑務所で接触した収監者らの声を紹介し、「私の体験を通じてミャンマーに目を向けてほしい」と訴えた。

「地獄のような場所」で拘束生活 ミャンマーから帰国の久保田さん

 久保田さんは7月にミャンマーへ入国。最大都市のヤンゴンでクーデターへの抗議デモを撮影後に拘束され、デモを扇動した罪などで計10年の禁錮刑を言い渡された。会見では当時の心境を、「頭が真っ白になった」と振り返った。
 収容先の刑務所でミャンマー人の収監者と話せる機会は限られていたが、交流できた相手からは「日本に帰っても必ずミャンマーのことを伝え続けてくれ」と求められた。「抑圧されている市民のための協力」を求めるメッセージも託されたという。
 久保田さんは自身について「ミャンマー国内の人々の代わりに声を上げる義務がある」と強調し、「できることは今後もしたい」と語った。

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