米国、視聴者数でも健闘 イングランド戦は2000万人―W杯サッカー
2022年11月28日14時51分
【ニューヨーク時事】サッカーのワールドカップ(W杯)に2大会ぶりに出場した米国が、国内のテレビ中継でも「健闘」している。1次リーグは感謝祭の時期とも重なり、米国戦は過去にない視聴者数を記録。カナダ、メキシコとの共催が決まっている2026年大会を控え、サッカーへの関心の高まりを示している。
英語での全米放映権を持つFOXによると、25日の米国―イングランド戦は男子サッカーの試合では過去最多の約1540万人が視聴。NBC系列でのスペイン語放送を合わせると約2000万人が試合を見た。今年、大リーグのワールドシリーズは1試合平均で約1180万人、米プロバスケットボール協会(NBA)のファイナルは同1240万人が視聴。開催国カタールが関係するCMを流し、同国の人権問題に触れない中継局には批判の声もある中で、人気スポーツを超える数字を記録した。
米国では四大スポーツ(アメリカンフットボール、バスケットボール、野球、アイスホッケー)への関心が高いが、ヒスパニック系の人口増や若い世代の支持を受けて、サッカーは近年急速に人気を伸ばしてきた。四大スポーツのように世界最高峰のリーグは国内にないものの「近い将来、サッカー人気は野球を抜くかもしれない」と指摘するメディアもある。
米国は29日にイランと対戦。1次リーグ突破を懸けて戦う。