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通話中のATM操作を自動検知 AIカメラで還付金詐欺防止―警視庁

2022年11月26日13時37分

姿勢から通話しているかどうかを識別する「エッジAIカメラ」のモニター画面(提供)

姿勢から通話しているかどうかを識別する「エッジAIカメラ」のモニター画面(提供)

  • 警視庁が実証実験する「エッジAIカメラ」=25日午後、東京・霞が関

 医療費などの還付を持ち掛け、必要な手続きを装って現金自動預払機(ATM)を操作させ、金銭をだまし取る還付金詐欺。警視庁は被害を未然に防ぐため、ATMの操作中に携帯電話などで通話する人を骨格の動きなどから判断し、不審な動きを自動検知する「エッジAIカメラ」の実証実験を始めた。

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 実証実験は都内のコンビニATMで、今月7日に開始。1年間をめどに実証を続ける。
 同庁犯罪抑止対策本部などによると、カメラは人工知能(AI)で骨格を認識し、電話をかけている姿勢を検知する。数十秒間、姿勢を検知すると、店内に設置した回転灯とブザーで店員に通知し、状況によって声掛けや110番をするという。
 カメラは車に取り付けるドライブレコーダーを転用し、ソフトウエア会社など2社が共同開発した。本体にAIが搭載されており、映像データはサーバーなどには送らない。録画もされないという。
 警視庁によると、今年1~10月の都内の還付金詐欺の認知件数は757件。類型別で還付金詐欺の手口は特殊詐欺全体の約28%を占め、最多だった。
 同本部の高崎光抑止対策・分析担当管理官は、「被害は予断を許さない状況だ。ソフトとハード両面から活動を広げ、後々は金融機関にも取り入れていただけたら」と期待した。

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