中国電も3割値上げ申請 家庭の電気代、来年4月から
2022年11月25日20時27分
中国電力は25日、電気料金の改定で国の認可が必要な一般家庭向けの規制料金について、平均31.33%の引き上げを経済産業省に申請した。来年4月の適用を目指す。ロシアのウクライナ侵攻を背景とする燃料価格の高騰で財務基盤が悪化しており、電力の安定供給に影響しかねないと判断した。侵攻開始後の値上げ申請は、東北電力に続いて2社目。
月間料金は、電気使用量が260キロワット時の標準家庭で、現在より2399円高い1万428円となる。中国電の値上げは、第2次オイルショックの影響を受けた1980年以来。
一般家庭向けを主な対象とする電気料金には、電力小売りの全面自由化後も残る規制料金と、電力会社が独自に改定できる自由料金がある。今回の一般家庭向け規制料金の値上げ対象は約110万件となる。
経産省は今後、同社の経営合理化に向けた取り組みなどを踏まえ、値上げ幅について審査する。