友好に米議会の星条旗贈呈 高知県土佐清水市
2022年11月25日08時00分
高知県土佐清水市で12日、江戸時代にアメリカへ漂流し、帰国後は幕臣として日米外交に関わったジョン万次郎の命日を記念する「土佐清水ジョン万祭」が開催された。式典には当時の米大統領フィルモアから遣わされた米海軍ペリー提督の子孫、マシュー・ペリーさんが初めて出席し、米連邦議会議事堂に掲揚されていた星条旗を泥谷光信市長に贈呈した。
国際草の根交流センターの青木千佳事務局長によると、旗の贈呈を思い付いたのはペリーさん。愛媛県の時計店が、江戸時代から父島(東京・小笠原諸島)に住む米国人がペリー提督から授けられた星条旗を第2次世界大戦中に燃やしたことを悲しみ、星の数を31個にして復元した星条旗を送ったことを聞いて「草の根から世界平和につながる、素晴らしい話」と感銘を受けたという。
ペリーさんは式典で「両国の長年にわたる友好の証しだ」と述べた。泥谷市長は「ジョン万次郎は日米の架け橋の礎。広く市民に見てもらい、永遠に友好が続くよう祈念したい」と語った。【もぎたて便】