クリミア軍港にドローン攻撃 各地で激しい戦闘―ウクライナ
2022年11月23日14時30分
【ワシントン時事】ロシアが一方的に「併合」したウクライナ南部クリミア半島の軍港都市セバストポリで、複数のドローンによる攻撃があった。親ロシア派のラズボジャエフ市長が22日、通信アプリで明らかにした。ロシアのウクライナ侵攻開始から24日で9カ月となる中、各地で激しい戦闘が続いている。
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セバストポリには、ロシア黒海艦隊の司令部がある。市長はウクライナによる攻撃と断定し、火力発電所に向かっていた2機のドローンが撃墜されたと述べた。海上でもドローンの攻撃が複数回あった。死傷者は出ていないという。
一方、ウクライナなどのメディアは、黒海沿岸のロシア港湾都市ノボロシスクの石油ターミナルに攻撃が加えられたと報じた。ターミナル付近には黒海艦隊の主要基地があり、セバストポリに対する8月の攻撃後、多数の潜水艦が移動していた。
英国防省は22日の戦況分析で「ノボロシスクを脅かすウクライナの能力が明らかになれば、黒海艦隊はさらなる戦略的課題に直面する。既に弱体化しているロシアの黒海での影響力がさらに低下する」との見方を示した。