替え玉受験、4年前からか 容疑者「感謝され、やりがいあった」―就活生向けテスト・警視庁
2022年11月22日16時40分
就職採用試験で企業が学生の適性などを知るために実施するウェブテストを本人に成り済まして受験したとされる事件で、逮捕された関西電力社員田中信人容疑者(28)が替え玉受験について「4年ほど前に始めた」と話していることが22日、警視庁サイバー犯罪対策課への取材で分かった。
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依頼を受け、就職活動中の学生から請け負ったテストは4000件以上に上るといい、同課は詳しい経緯を調べている。
同課によると、田中容疑者は「京都大大学院卒、通過率95%以上」などとうたい、ツイッターで替え玉受験の希望者を募集。会社員として働きつつ、1科目2000~3000円で請け負っていた。
調べに対し、「友人に誘われ、小遣い稼ぎ目的で始めた。感謝されたり、就職活動の相談を受けたりしてやりがいを持っていた」と供述している。
一方、受験を依頼したとして書類送検された大学4年の女は、田中容疑者に頼んだ理由について「自分でウェブテストを受けたら突破できず、不採用ばかりだった」と話している。