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コロナ禍で導入企業増加 替え玉受験「絶対ばれない」―ウェブテスト

2022年11月22日14時49分

パソコン作業をする人

パソコン作業をする人

 採用活動で使われるウェブテストは、自宅などからオンラインで受験できるため、新型コロナウイルス禍で導入する企業が増えている。ただ、監視の目が行き届かないため、不正が横行しかねないとの指摘は以前からあった。

AI使った監視の動きも 対策に乗り出す企業―ウェブテスト

 「ばれることは絶対にない」。友人らから依頼され、テストの不正に加担したことがあるという男性は、取材にこう語った。試験中、隣に座って一緒に解答を考えたことが何度もあるといい、「同じ友人から複数回、頼まれたこともある。昨年3月ごろから数十回はやった」と明かす。
 防犯カメラなどはない上、テストに使うのは個人のパソコンだ。「誰かに見られるわけではないのでばれることは絶対にない」と強調。監視体制を確立しないままテストを受けさせる企業側は、不正を黙認しているのと同じだとの認識を示し、「(替え玉受験が)違法だと思ったことはない」と言い切った。
 関係者によると、ウェブテストは2000年ごろから利用され始め、海外や地方の学生にも受けてもらえるなどとして、多くの企業に広がった。企業が会場を用意することもあるが、新型コロナ禍で自宅で受けさせる機会が増加した。
 ウェブテストを受けた学生が入社後、「不正が横行している」と明かすケースもあり、企業側は危機感を強めている。企業の採用担当者を対象とした調査によると、有効回答約200件のうち、「不正を懸念している」との回答が21年は全体の4割を占め、22年は6割に増えたという。

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