AI使った監視の動きも 対策に乗り出す企業―ウェブテスト
2022年11月22日05時32分
ウェブテストを巡っては、人工知能(AI)を使った監視システムなどを導入し、不正を防止しようとする動きも出始めている。
「リクルートマネジメントソリューションズ」(東京)は年間約215万人が受験するテスト「SPI3」の不正防止に向け、試験の実施時間を事前に指定。受験中の様子を確認できるように、学生が使うパソコンのカメラを起動するように指示している。インターネットで解答を調べるのを防ぐため、パソコンの画面を試験官と共有することも求めている。いずれも昨年7月から一部の企業で取り入れられた。
「ヒューマネージ」(東京)は昨年6月、AI監視型のウェブテストの提供を始めた。受験者のパソコンのカメラに他人が映り込むなどの不審な動きを検知すると、「不正が疑われる」と企業に報告する仕組みだ。導入した企業からは平均点が下がったとの声も寄せられており、不正防止の影響とみられるという。