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就活生向けテストを替え玉受験 容疑で関電社員逮捕、300人依頼か―初摘発、ツイッターで募集・警視庁

2022年11月22日11時56分

【図解】替え玉受験の構図

【図解】替え玉受験の構図

  • 企業が実施するウェブテストで、替え玉受験に使用されたパソコンや参考書=22日午前、東京都千代田区の警視庁丸の内署
  • 警視庁本部=東京都千代田区

 就職活動をする学生らの能力や適性を測るために企業が実施する「ウェブテスト」を本人に成り済まし受験したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は22日までに、私電磁的記録不正作出・同供用容疑で関西電力社員田中信人容疑者(28)=大阪市北区大淀南=を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めている。同庁によると、ウェブテストを巡る替え玉受験の摘発は全国初。

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 受験を頼んだとして、就職活動中だった大学4年の女(22)も同容疑で書類送検した。田中容疑者は半年間で約300人の依頼を受けていたといい、同課は不正が横行していたとみて調べる。
 関係者によると、ウェブテストは学力検査や性格診断などの科目があり、企業が外部の業者に委託して実施。採用面接に進む学生らの絞り込みや採用後の人事配置の参考などに使われる。大手ウェブテスト会社の試験になると、年間で延べ200万人以上が受験する。
 企業の採用ページに登録してIDとパスワードを取得し、自宅のパソコンからオンラインで受験できるため、不正の横行が指摘されていた。
 同課によると、田中容疑者は「京都大大学院卒、ウェブテ請負経験4年、計4000件以上、通過率95%以上」などとうたい、ツイッターで替え玉受験の希望者を募集していた。
 学生から受け取ったIDやパスワードでログインをして受験。1科目2000~3000円で請け負っており、半年間で約400万円を稼いでいたとみられる。

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