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映画「ターミナル」のモデル死去 イラン出身、パリの空港で18年生活

2022年11月13日21時02分

シャルル・ドゴール空港のターミナルで、ひげをそるメフラン・カリミ・ナセリさん=2004年8月、パリ郊外(AFP時事)

シャルル・ドゴール空港のターミナルで、ひげをそるメフラン・カリミ・ナセリさん=2004年8月、パリ郊外(AFP時事)

 【ボビニー(仏)AFP時事】パリ郊外のシャルル・ドゴール空港で18年にわたって生活したイラン出身の男性メフラン・カリミ・ナセリさんが12日、空港ターミナルで死去した。空港当局者が明らかにした。自然死だったという。ナセリさんは、スティーブン・スピルバーグ監督の米映画「ターミナル」(2004年)で俳優トム・ハンクスさんが演じた主人公のモデルとなったことで知られる。

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 ナセリさんは1945年、イラン南西部フゼスタン州生まれ。母親を探すためイランから空路ロンドン、ベルリン、アムステルダムへ渡ったが、必要書類を提出できずに入国を拒否されて行き場を失い、88年11月からドゴール空港の片隅で生活するようになった。
 支援者から食料や医療の提供を受け、99年に難民認定され、フランスの滞在資格を取得した。当局者によると、映画で得た収入の大半を使い果たした後、数週間前に空港に戻っていたという。

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