24年ぶり円買い介入、2.8兆円 9月は22日のみ実施―1日で過去最大・財務省
2022年11月08日11時13分
財務省が8日発表した7~9月期の為替介入実績によると、政府・日銀が急速な円安の進行に歯止めをかけるため実施した円買い・ドル売りの為替介入額は2兆8382億円だった。期間中に実施したのは約24年ぶりの円買い介入となった9月22日のみで、1日当たりの円買い介入額としては公表されている中で過去最大となる。
為替介入の「弾薬」が尽きれば万事休す 政府・日銀のちぐはぐな戦術で無駄玉が続けば敗色濃厚?【解説委員室から】
今年3月以降、外国為替市場では日米の金利差拡大を背景に円安・ドル高が急速に進んだ。政府は9月22日、円買い介入に踏み切ったことを公表。介入後に円相場は1ドル=145円台後半から一時5円以上、急伸した。
しかし、円安基調に歯止めがかからず、10月には介入の有無を直ちに明らかにしない「覆面介入」も実施した。9月29日から10月27日までに実施した介入総額は、月間で過去最大の6兆3499億円に上った。21日深夜から22日未明にかけて行った覆面介入は5兆円規模との推計もある。