首脳級会合が開幕 国連総長が連帯呼び掛け―COP27
2022年11月08日01時36分
【カイロ時事】エジプトのシャルムエルシェイクで開幕した国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で7日、首脳級会合が2日間の日程で始まった。各国・地域が温暖化対策などを発表。「実践への移行」を重視する今回のCOPでは、各国・地域が示す温暖化対策への姿勢が焦点となる。
会合で演説した国連のグテレス事務総長は、気温が上昇し続ける現状に「取り返しがつかなくなる転換点に向かって急速に進んでいる」と危機感をあらわにした。ウクライナ戦争なども「世界中に劇的な影響を与えている」としつつ、気候変動対策の「後回しは許されない」と指摘。溝がある先進国と新興国が協力する「気候連帯協定」を提案、米国と中国がこれを推進すべきだと主張し、「人類の選択肢は協力か消滅だ」と迫った。