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「麻薬王」故郷に市が密売博物館? 観光客当て込み物議―メキシコ

2022年11月05日09時38分

メキシコの麻薬組織「シナロア・カルテル」の「麻薬王」ホアキン・グスマン(通称エルチャポ)受刑者=2016年1月、メキシコ市(AFP時事)

メキシコの麻薬組織「シナロア・カルテル」の「麻薬王」ホアキン・グスマン(通称エルチャポ)受刑者=2016年1月、メキシコ市(AFP時事)

 【サンパウロ時事】メキシコ最大の麻薬組織の一つである「シナロア・カルテル」最高幹部の故郷が、観光客を呼び込もうと「麻薬密売博物館」の開設を計画して物議を醸している。この最高幹部は「麻薬王」の異名を取るホアキン・グスマン(通称エルチャポ)受刑者。米国で終身刑を言い渡されて収監されている。

市長殺害、麻薬カルテルの仕業か メキシコ

 問題の自治体は、北西部シナロア州バディラグアト市。2日付の地元紙などによると、ロペスエレネス市長は建設中の展望台の一角に「麻薬密売博物館をつくる可能性がある」と指摘。「われわれの歴史であり、否定できない」として、エルチャポ受刑者や、麻薬密売に関連する品を展示する考えを示した。
 これに対し、シナロア州のロチャモヤ知事は3日、ツイッターで「麻薬密売博物館のアイデアは共有できない。断固拒絶する」と激しく反発。想像を超える反響に驚いたロペスエレネス市長は地元ラジオなどで「私はあくまで可能性を話しただけだ。まだ最終決定ではない」と弁明に追われている。

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