元KGB側近2人がプーチン氏に進言 ウクライナ侵攻「今しかない」―英紙
2022年11月04日16時23分
英紙タイムズ(電子版)は3日、ロシアのプーチン大統領にウクライナ侵攻を決断するよう強く進言したのは、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身の最側近、パトルシェフ安全保障会議書記とボルトニコフ連邦保安局(FSB)長官だったと報じた。ロシア政府筋の話を基に伝えた。
プーチン氏、側近から反対意見 ウクライナ侵攻で不満蓄積か―米報道
軍を統括するショイグ国防相は侵攻に慎重だった。また、ラブロフ外相は、政権内で主戦論が高まっていることは認識していたが、2月下旬の侵攻開始の数時間前まで詳細な計画を知らされていなかったという。
タイムズによると、パトルシェフ、ボルトニコフ両氏が侵攻すべきだという考えを固めたのは、2021年夏の終わりごろ。プーチン氏が22年10月に70歳の誕生日を迎えるなど高齢に差し掛かることに鑑み、ウクライナから欧米の影響力を排除するには「今しかない」と判断したと報じている。